DTF(DTTS)について

DTF(DTTS)について

解説

【「フチなし」と「柔らかさ」を両立。プリント業界を変える次世代のスタンダード】

専用のフィルムにCMYK(フルカラー)とホワイトインクでデザインを印刷し、その裏面にパウダー状の接着剤を塗布して熱圧着させる最新の転写技術です。
これまでの転写プリントの常識を覆し、フルカラーカッティングシート(FCC)のような「縁(フチ)」をつけることなく、複雑なデザインだけを綺麗に抜き出してプリントできます。版代が不要で小・中ロットの生産に適しており、現在急速に普及している加工方法です。

【既存技術(FCC・DTG)との違い】

最大の違いは「仕上がりの自然さ」と「タフさ」です。
フルカラーカッティングシート(FCC)と比較すると、DTFは余計なフチがつかないため、デザインとウェアの一体感が段違いです。
また、シートを貼り付けたような「硬い張り付き感」がなく、プリント部分は薄くしなやかで、生地の動きに合わせて伸縮する柔らかさを持っています。
また、ダイレクトインクジェット(DTG)と比較した場合、DTFは摩擦に対する堅牢度が非常に高く、洗濯を繰り返しても毛羽立ちや色落ちが少ないという強みがあります。

【DTF(DTTS)のメリット】

  • あらゆる素材に対応する汎用性

綿素材はもちろん、インクジェットが苦手とするポリエステルや、撥水加工されたナイロンジャケットなどにも問題なく定着します。素材を選ばずに同じデザインを展開できるため、Tシャツとブルゾンでお揃いのロゴを入れるといった使い方が可能です。

  • 鮮やかな発色と細かい表現力

CMYKWの5色を使用するため、写真やグラデーションも鮮明に再現します。細い線や細かな文字も、フチなしでシャープに表現できるため、デザインの自由度が大幅に向上します。

【知っておきたい特徴(デザインの制約)】

  • 「半透明」「ぼかし」は再現不可

DTFは、カラーインクの下に必ず白インクの下地を敷く構造になっています。
そのため、デザインの端が徐々に透明になっていく「ぼかし(フェードアウト)」や、色が透けている「半透明」の表現はできません。
無理にデータを作ると、白インクがパキッと途切れて見えてしまうため、輪郭がはっきりとしたデザインで作成する必要があります。

【こんなグッズ作成におすすめ】

  • アパレルブランドの物販: 既製品のような高品質な仕上がりを小ロットで
  • スポーツ・アウトドアウェア: 摩擦に強く、ナイロンやポリ素材にも対応
  • 企業のスタッフユニフォーム: ロゴの形状を忠実に再現し、着心地も重視したい場合
この記事で疑問は解決しましたか?
  • 解決した (0)
  • 解決したがわかりにくかった (0)
  • 解決しなかった (0)

ページの先頭へ