解説
【カメラ認識でズレなく着色。刺繍の立体感にデジタルの色彩を】
まず白糸のみでデザインの土台となる刺繍を施し、その上からガーメントプリンター（DTG）を用いてインクを直接吹き付ける加工方法です。
刺繍ならではの「糸の重厚感・立体感」と、インクジェットならではの「フルカラー表現」を融合させたハイブリッドな技術です。
【「白刺繍＋昇華転写」との違い】
最大の違いは「位置合わせの精度」です。
この方式では、搭載されたカメラで刺繍部分を正確に認識してからインクを吹き付けます。
そのため、転写紙を乗せる昇華転写方式に比べて、刺繍と色のズレ（版ズレのような現象）が極めて少なく、非常に高い精度でデザインを再現できます。
【白刺繍＋インクジェット（GTX）のメリット】
- 高精度な加飾が可能
カメラ補正により、刺繍の凹凸に対して正確にインクを乗せることができるため、繊細なデザインでも美しく仕上がります。
- 通気性と風合いの良さ
インクの層が薄いため、刺繍のゴワつきを最小限に抑えつつ、柔らかい風合いを保てます。
【知っておきたい注意点】
- 伸縮しない生地がおすすめ
カメラで認識するとはいえ、土台となる生地が大きく伸縮すると刺繍位置が歪み、印刷ズレの原因となります。キャンバス地やしっかりした織りの生地（カツラギなど）が適しています。
- 刺繍データが必要
通常のプリントとは異なり、土台を作るためのパンチデータ作成が必要です。
【こんなグッズ作成におすすめ】
- 高精細なロゴワッペン： ズレが許されない緻密なキャラクターやロゴ
- プレミアムなトートバッグ： キャンバス生地へのワンポイントとして
