解説
【版不要で実現する輝き。金・銀のプレミアムな質感を1枚から】
レーザープリンターで出力したトナー(インクの粉)部分にのみ反応して接着する特殊な箔シートを使用し、熱プレス機で圧着させる加工方法です。
従来のシルクスクリーン印刷による箔プリントでは「版」が必要でしたが、このトナー転写方式なら版を作る必要がありません。
そのため、金や銀の豪華なメタリック表現を、小ロットでも低コストで手軽に取り入れることが可能になりました。
【インクプリントでは出せない光沢】
最大の特徴は、デザインそのものが鏡のように光を反射することです。
通常のインクジェットやシルクスクリーン印刷で表現する「金色風(黄土色)」や「銀色風(グレー)」の色味とは全く異なります。
箔転写は、金属的な輝きそのものをウェアに定着させるため、光を受けるとキラキラと反射し、圧倒的な高級感と存在感を放ちます。
【箔転写(トナー転写)のメリット】
- 少量多品種のオーダーに最適
デジタルデータから出力するため、製版代がかかりません。「金色のロゴを入れたいけれど、枚数が少ないからコストが合わない」と諦めていた場合でも、この方法なら1枚から現実的な価格で製作できます。名前や番号が異なるバリアブルなデザインにも柔軟に対応します。
- 見た目を裏切る高い耐久性
「箔は洗濯で剥がれやすい」というイメージを持たれがちですが、トナー転写はトナーの樹脂成分と熱プレスによって生地に強力に接着します。そのため洗濯堅牢度が高く、日常的に着用するTシャツやポロシャツに使用しても、輝きを長く保ちます。
- 幅広い素材への対応力
綿素材だけでなく、ポリエステル素材にも問題なく加工できます。ドライTシャツのようなスポーツウェアに、高級感のあるゴールドのワンポイントを入れるといった使い方も人気です。
【知っておきたい特徴(表現の特性)】
- デザインの細かさについて
トナーが乗っている部分に箔が乗る仕組みですが、あまりに微細な網点(ドット)や、極端に細い線は、箔が十分に定着しない、あるいは潰れてしまう可能性があります。ある程度しっかりとした太さのある文字やロゴマークでの利用が推奨されます。
【こんなグッズ作成におすすめ】
- 周年記念・イベントTシャツ: 特別感を演出するゴールドやシルバーのロゴ
- チームウェアの背ネーム: 夜間の練習でもキラリと光る、プロ仕様のような仕上がり
- 和風デザイン・筆文字: 墨文字の力強さを、金の箔でさらに引き立てる






