解説
【エナメルのようなツヤと鮮烈な発色。存在感を放つフルカラー転写】
インクジェット出力に対応した光沢（グロス）タイプの白いラバーシートを使用し、デザインをフルカラーで印刷した後、輪郭をカットして熱圧着させる加工方法です。
マットタイプが落ち着いた仕上がりであるのに対し、こちらは表面に美しいツヤがあり、光を反射してキラリと輝きます。写真やグラデーションもより鮮やかに発色するため、遠くからでも目を引く、インパクトのあるマーキングが可能です。
【マット（艶消し）タイプとの違い】
決定的な違いは「質感」と「与える印象」です。
マットタイプが綿素材やカジュアルウェアに馴染む自然な風合いである一方、グロスタイプはスポーツウェア特有のポリエステル素材や、光沢のあるウィンドブレーカー、エナメルバッグなどと相性抜群です。
「スポーティー」「アクティブ」「派手さ」を演出したい場合や、チームロゴをくっきりと目立たせたい場合には、このグロスタイプが選ばれています。
【フルカラーカッティング（グロス）のメリット】
あらゆる素材に貼れる強力な接着力
シートの裏面には強力な糊がついているため、通常の綿やポリエステルだけでなく、インクが弾いてしまう撥水加工されたナイロンジャケットや、表面がツルツルした合皮製品にもしっかりと定着します。
激しい動きにも耐える耐久性
プロのスポーツ選手が使用するユニフォームにも採用されるほど、洗濯堅牢度と耐久性に優れています。泥汚れを落とすための強い洗濯や、屋外での長時間使用でも、色あせや剥がれが起きにくいタフな仕様です。
自由自在な色表現
版代不要のデジタルプリントなので、色数を制限する必要がありません。チームのエンブレムや、キャラクターのイラスト、写真入りの記念ロゴなど、複雑な多色デザインを1枚から低コストで製作できます。
【知っておきたい特徴（「フチ」についてと質感）】
デザインを安定させる「数ミリのフチ」
シートをカットする際、デザインの崩れを防ぎ、洗濯時の剥がれに対する強度を保つために、デザインの周囲に数ミリ程度の「フチ（縁）」を付ける必要があります。
フチの色は基本的に「白」か「生地に近い色」で作成します。このフチが付くことで、独立した文字や細かいパーツも一枚のシートとしてまとまり、安定した品質を維持します。
しっかりとした厚みと硬さ
耐久性の高い厚手のシートを使用するため、プリント部分にはステッカーを貼ったような厚みと、プラスチックのような硬さが出ます。通気性はないため、大きな面積へのプリントよりも、胸や袖、背中上部へのワンポイントマークとしての利用が適しています。
【こんなグッズ作成におすすめ】
